
タイハクオウムって真っ白でかわいいけど、どんな鳥なの?

実は知能も高くて長生き!

でも飼うには覚悟も必要なんだよ。詳しく見ていこう!
はじめに
タイハクオウムは、その優雅で愛らしい姿から、世界中の鳥好きから熱い人気を集めています。
この白銀の姿を持つ大型オウムは、インドネシアを起源とする希少な鳥種で、長寿で知的な性格が特徴的です。本日は、このファンも多いタイハクオウムについて、生態から飼育の留意点まで、詳しく解説していきます。
生態と特徴

タイハクオウムは、インドネシアのモルッカ諸島北部に生息する大型のオウム科の鳥類です。全身が純白で、翼と尾羽の裏側にかすかな黄色味があります。冠羽は立派で、感情によって開閉します。
生息地と食性
タイハクオウムの生息地は、モルッカ諸島北部の森林地帯、沼地、マングローブ林です。主食は果実や液果、種子などですが、樹皮をつつきながら着床植物の芽を食べる習性もあります。
単独やペア、時には15羽ほどの小さな群れで行動します。1月から5月が繁殖期で、高さ5~30mの大木の樹洞に巣を作り、1回に2個の卵を産みます。
体格と長寿
タイハクオウムは大型の鳥類で、全長が45~55cm、体重は450~650gとされています。平均寿命は驚くべき40~60年と長寿な部類に入ります。その長い一生を最後まで見守れる覚悟が、飼育には必要不可欠です。
現在、福岡市動物園に生息する個体は推定30歳以上の高齢で、リンゴやバナナ、人参などを与えられて飼育されています。ワシントン条約の附属書IIに掲載され、IUCNレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
知能と性格
タイハクオウムは比較的人に馴れやすく、言葉を話すこともできる知的な鳥です。甘えん坊で愛情深く、なでられたり抱っこされるのが大の好物です。しかし、寂しがり屋の性格も持ち合わせており、ストレスから自身の羽をむしってしまうこともあります。
性格の特徴 | 対策 |
---|---|
人なつっこい | 十分なスキンシップ |
甘えん坊 | 愛情を持って接する |
知的で話す | しつけやコミュニケーション |
寂しがり屋 | 環境へのストレス対策 |
飼育の注意点

タイハクオウムを飼育する上で気をつけなければならない点は多数あります。大型の鳥に加え、長寿で知能も高いため、しっかりとした環境作りが欠かせません。
ケージと設備
まずはケージの大きさと頑丈さが重要です。タイハクオウムは大型で、クチバシも非常に頑丈なので、通常のケージでは脱出や破壊の恐れがあります。専用の大型ケージか、部屋自体をケージ代わりにするのがおすすめです。
次に防音対策が必須です。タイハクオウムは大きな鳴き声を出す習性があり、集合住宅などでは隣人トラブルの原因にもなりかねません。部屋の防音工事を行うか、静かな一戸建てを選ぶなどの対策が求められます。
餌と環境
タイハクオウムの食事は、専用のペレットに加え、季節の野菜や果物を与えるのが理想的です。雑食性なので、たまにひき肉やカイワレ大根など、変わり種の餌も好みます。
また、飼育環境として、温度21度以上、湿度60%以上が推奨されています。ケージには遊び道具を豊富に用意し、ストレス解消が重要視されます。
費用と時間
経済的な面でも、大型の鳥を飼うことは大きな負担があります。ケージや餌、医療費など、トータルで年間10万円以上はかかると考えられています。
そして何より、時間的なゆとりが求められます。タイハクオウムは人と触れ合うことを好むため、毎日最低でも数時間は世話が必要不可欠です。長期の留守がちでは飼育は難しいでしょう。
- ケージ代 : 10万円~
- 餌代 : 月5,000円~
- 医療費 : 年5万円~
- 世話時間 : 1日最低3時間
まとめ
タイハクオウムは、その白銀の美しさと愛らしい性格から、鳥ファンを魅了し続ける人気の鳥種です。しかし、大型で長寿、知能が高いという特性から、飼育には様々な注意点と覚悟が求められます。
経済的な余裕と時間の確保、防音対策や専用のケージ設置など、しっかりとした環境作りが必須条件です。そして何より、寂しがり屋の性格を理解し、愛情を持って最期まで面倒を見られるかが重要なポイントとなります。
飼育は決して簡単ではありませんが、タイハクオウムの魅力に惹かれる人も多いはずです。ご家庭の事情をよく検討した上で、準備万端を整えることが大切でしょう。長い年月をかけて家族のように深い絆を育めるかもしれません。
よくある質問
タイハクオウムはどのような鳥か?
タイハクオウムは大型で優雅な外見を持つオウム科の鳥類です。インドネシアの原産で、全身が純白で翼と尾羽に黄色味があります。寿命が40~60年と非常に長く、知的で人になつきやすい性格が特徴的です。
タイハクオウムの飼育にはどのような注意点があるか?
タイハクオウムを飼育する上で重要なのは、大型で長寿、知能が高いため、大きな飼育スペースと防音対策、適切な餌と遊び道具の提供、十分なスキンシップと愛情を持つことです。経済的な負担と時間的な余裕も確保する必要があります。
タイハクオウムの平均寿命と現在の保護状況は?
タイハクオウムの平均寿命は驚くべき40~60年と非常に長寿です。現在、IUCNレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されており、ワシントン条約の附属書IIに掲載されている希少な鳥種です。
タイハクオウムはどのような性格の特徴があるか?
タイハクオウムは人なつっこく、甘えん坊で愛情深い一方で、寂しがり屋の性格も持ち合わせています。言葉を話すことができ、なでられたり抱っこされるのを大変好みます。しかし、ストレスから自身の羽をむしってしまうこともあります。