映画『ショウタイムセブン』を見に行った話
先日、映画館に行く機会があり、阿部寛主演の映画『ショウタイムセブン』を鑑賞してきました。
主演に阿部寛を迎え、テレビの生放送中に爆弾犯と命がけの交渉を繰り広げるキャスターの姿を、リアルタイムで描き出す迫力満点のサスペンス映画です。
緊迫のストーリー展開
物語は、ラジオ局に一本の電話が鳴るところから始まります。電話の向こうから発せられたのは、交渉人としての挑戦状。
そしてその直後、発電所が爆破されるという衝撃の事件が発生!
国民的人気ニュース番組「ショウタイム7」の元キャスター、折本眞之輔(阿部寛)が、かつての左遷を機に復帰を果たすため、生放送で犯人との交渉に挑むことに。

スタジオ内には既に爆弾が仕掛けられており、
折本の一言一言が生死を分かつ極限状態を作り出していました
原作と監督の魅力
本作は、2013年製作の韓国映画「テロ,ライブ」を原作とし、独自のオリジナル展開を加えながら、視聴者をハラハラドキドキの世界へと誘います。
監督は「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」で知られる渡辺一貴が務め、その鋭い映像表現で、緊迫感あふれるシーンを余すところなく描き出しています。
魅力的なキャスト陣
この映画では、折本のほかにも個性豊かなキャラクターが多数登場します。
- 現役キャスター・安積: 竜星涼
- 新人アナウンサー・結城: 生見愛瑠
- 記者・伊東(折本の過去の盟友): 井川遥
- プロデューサー・東海林(視聴率第一主義): 吉田鋼太郎
それぞれのキャラクターが物語に深みを加え、リアルタイムの生放送という特殊な舞台で繰り広げられるドラマに、さらなる緊張感を与えています。
製作・公開情報
- 製作年: 2025年
- 上映時間: 98分
- レーティング: G
- 国: 日本
- 配給: 松竹、アスミック・エース
- 劇場公開日: 2025年2月7日
視聴後の感想(ネタばれ注意!)
今回の鑑賞で、『ショウタイムセブン』は緊迫感とリアルな演出が見事に融合した作品だと実感しました。阿部寛さんの演技は圧巻で、実際のニュースキャスターかと思うほどの説得力。
生放送の中で繰り広げられる犯人との駆け引きは、終始ハラハラしっぱなしでした。伏線の回収も見事で、物語が進むにつれて点と点が繋がっていく感覚が心地よかったです。
ただ、犯人がいきなりスタジオに現れる展開や、大規模な停電を引き起こす計画のリアリティにはやや疑問が残りました。
公安担当官の描写も、もう少し緻密であればさらに作品に深みが増したのではないかと感じます。
それでも、報道のあり方やメディアの役割について考えさせられるラストは印象的で、観終わった後もしばらく余韻が残りました。

エンターテインメント性と社会的なメッセージがバランスよく共存した作品で、
ぜひ多くの人に観てほしい一本です!